20年ほど前に2回ほどノーマルタイヤで雪山に遭遇し2回とも道路の横溝に転落した経験から冬山嫌いになり、雪道にトラウマを持つようになってたのですが、いつかスタッドレスタイヤを履いて雪山へ行ってみたい。
その願いがついに叶いました。
冬のドライブでスタッドレスタイヤはなんとも心強いパーツです。
車重が軽い軽自動車で低価格なスタッドレスタイヤを履く。
ミラジーノを購入した理由のひとつが安いスタッドレスタイヤ履いて冬の雪山を走ること。
本当はオートウェイでナンカンSN-1を購入する予定だったのですが、近くの中古パーツ屋でホイールセットで手頃なスタッドレスタイヤが在庫にあったため、早く乗りたい欲求に負けて購入してみた。
購入したのはブリジストン BLIZZAK revo2 155 65 R13 73Q
製造年月は2011年11月。中古スタッドレスタイヤですが、溝は新品に近い。
手で触ってわかるくらい寿命も問題なし!ゴムが柔らかい。
では雪山初心者による初冬の雪道インプレッションです。
BRIDGESTONE BLIZZAK REVO2レビュー ミラジーノにて
細かいサイプ(切り込み)が入って、雪道に強いのはもちろんアイスバーンでの安全性を高めたコンパウンドが特徴とメーカーホームページで書いてある。
細かいことはわからないですが、雪道での走行は出来てません。
なぜなら、まだ雪が降り始めの近畿北部での走行だったので。。
スタッドレスタイヤで大阪市内から山間部の雪山までの走行インプレッション
初めての鉄チンホイール、嬉しい!
スタッドレスタイヤはミラジーノではBLIZZAK MZ-05
それと車体購入時についてたタイヤがスタッドレスタイヤ(たしかヨコハマ)だったので、それらのタイヤでは雪道走行体験は無いものの一般道をドライ、ウェットともに1000km以上走行してる。
今回のBLIZZAK REVO2も一般道ではドライ、ウェットとも普通に走る分では何の不満もない。
ややスポーティーな走行をするとスポーツタイヤと比較すれば急制動が困難なためハイグリップタイヤから履き替えると不安に感じるシーンも多い。
しかし、一般的なタイヤ(ネクストリー)の同サイズと比較する限り一般道での走行性能には大差は無い。
大阪市内から京都北部、福井県の県境あたりへ向かう際、いくつか峠を超えることになるが、路面が濡れていないとスタッドレスタイヤ特有の細かいサイプ(切り込み)がすぐに削れてなくなってしまう。
峠を超える際は路面が乾いているなら、かなり速度を落とすかタイヤに気遣いしないとスタッドレスタイヤはゴムが柔らかいので摩耗が激しい。
とりあえず、
スタッドレスタイヤで一番気をつけるべきことは一般道で制動力(ブレーキング)が落ちること。
これ間違いないと思う。
逆に、
スタッドレスタイヤは路面が濡れてるほうが安心感がある
雨や雪解けで路面が濡れているシーンのほうが滑りやすくて摩耗を気にしなくていい分ハイペースで走れる感じ。
実際のコーナリング限界などはもちろんドライのほうが上だが、摩耗に気を使うという点を気にしてしまうのでこういう表現になる。
初めてのタイヤということもあって、いつものドライブコースを軽く流した結果、せっかくのスタッドレスタイヤなのに雪山に到着する前にフロントタイヤのショルダーはブロックをかなり摩耗させてしまった。
参考までに同じメーカーの夏タイヤであるネクストリーと同等の速度で峠道をクリアできる。
高速道路も120kmくらいなら問題なく走れる
ハンドル操作に対し若干ソフトな反応ではあるが、スポーツタイヤと比較でもしない限り、一般道、高速道路とも、そんなに大きな走行性能の差は無いといえる。100km超のドライ路面でスライドさせても80km超のウェット路面でスライドさせてもネクストリーで発生するドリフト挙動を大差はない。
高速道路に関しては140kmとかハイペースで走る場合は横風の影響を受けやすくなり直進安定性が下がる。
※近畿圏の初冬の雪山は除雪されているので路面は基本がウェットになる。
普段から雨の運転に慣れていれば除雪された路面はただのウェット路面。
無茶な運転をしなければ不安になるようなシーンは少ない。
ただし、危険が多い雪山の道
突然現れるシャーベット状態の雪の塊
除雪されてる道、普通に走れば問題ないのですが、車輪が通らない部分に雪のシャーベットが残ってる。こういうのを踏むとFF駆動輪にLSDがついてないので一瞬左右の車輪回転差が生まれてハンドル操作を誤ると車体があさっての方向へ向いてしまうこともある。
田舎の集落で雪かきをしてる家を多く見かけたが、居住地に積もった雪を道路に投げ込む人もいるので、突然シャーベットはあちこちで出くわします。凸凹をしてるのでハンドルきってる状態で踏むと軽くドリフトします。速攻カウンターあてて対処。
本当に怖いのはアイスバーン
2日間で1000kmほど雪山を走行して一番注意すべきはアイスバーンの存在ではないかと思った。
雪が降り始めて山間部で積雪量は10cm〜20cm.翌日の滋賀北部で50cm程度。
シャーベットが溶けてるような道ではアイスバーンに出くわすことは少なかった。
しかし、夕方暗くなる頃や朝方の道は除雪されていて、路面が乾いてるように見えても凍結してる場合があるようだ。
何しろ自分で雪道へ挑むのは初めてなので知らないことばかり。
誰もいない雪山でハイペースにドライブしていると突然フロントタイヤがグリップを失う。
緩やかなカーブで突然凍結してる部分に踏み込むと4輪すべてが完全に横滑りする。
カウンターあてる感じではない、
フロントに荷重もかけられないまま???な状態。
昔、夏タイヤで制御不能になって溝に落ちたことを思い出したが、
さすがにスタッドレスタイヤ。
そんなシーンでもザザーっとガードレールに向かって流れたもののわずかに残ったグリップで車体の方向を操作できる。
すごい!
スタッドレスタイヤはこんな氷の上でハンドル操作が路面に伝わるんだ。
かなり感動。
しかし、正直怖かった。
何度もハンドルきったまま、???な状態で滑ってた
夏場60km制限の雪山を夏場同等のペースで走っていて、曲道で路面が凍結。
対向車も先行も後続車もいない状況だからよかったけど、交通量がある道だとどうなってたことか。。
雨の日以上にカーブでのライン取りはシビアになりたいけど、一般の走行ラインから少し外れるとシャーベット山があるし、走行ラインの判断はどうしたもんか?今は不明。
新雪が積もる路面でも走れるみたいだが
新雪の上で車を移動させたのは初めてのこと。
感覚的にはオフロードで走る感触に似てると思う。
一般道と比べると基本的にグリップ感は少ない、というか無いに近い。
その上、雪が凸凹してるので、低いグリップ状態で速度を上げると、
車体はいろんな方向、予期せぬ方向へ向かおうとする。
しかし、夏タイヤでは一切前に進めないような状態でも何の問題もなく前進出来る感じ。
スタッドレスタイヤとはいえ、急ハンドルではさすがに曲がらないという感じ。
でもそれなりに曲がる。なので安心。
スタッドレスタイヤは本当に心強い。チェーンが必要なシーンなんて近畿圏には無いのかも。。
ブリザックのトレッドパターンが新雪の路面に刻まれる様子。
まだまだ深い雪が積もる時期もこれから続くはずなので、チェーンが必要なシーンとかアイスバーンが発生しやすいシチュエーションや状況も理解できてないのですが、都心部ではほとんど必要ないスタッドレスタイヤ。
日本海側やスキー、スノボが出来るゲレンデに向かう人には必須なんだなあと実感。
個人的には冬も山へワインディングへドライブいける足を手に入れた感じ。
雪ドリというのでしょうか。。低速で車体を操作する感じがかなり面白い。
今年の年末年始は雪道でドライブを楽しんでみたいと思います。
ナンカンSN-1欲しかったけど、、。ブリザックがすり減ったらナンカンに変えようと思う。
BLIZZAK最新モデルはGZというモデルなんですね。