製造から3年経った中古のスタッドレスタイヤで雪道は走れても坂道は登ったり下ったり問題なくできるのか?
そういうのも試したくて関西屈指の豪雪エリアである滋賀県北部(岐阜県寄り?)の伊吹山スキー場へ向かった。
伊吹山ドライブエリア(道の駅)からスキー場へ向う道は前日まで降って溶けた雪がうっすら残り、ちょうど降り始めた雪がしんしんとつもり始めるタイミング。
スタッドレスタイヤタイヤの摩耗状態はこんな感じ
BLIZZAK REVO2 フロントタイヤは普段大阪市内などの一般道(ドライ)を走行することが多いため摩耗が激しい。中古で摩耗90%くらいのイボ付きで購入したのに4000km程度走って60%摩耗の状態になった。
フロント、リアともプラットフォーム(摩耗のインジケーターみたいな役割のもの)はまだ露出していないので寿命の範囲内と思える。
普段ドライ路面では摩耗を抑えるよう心がけて加速減速コーナリングしているものの、購入後2週間でワインディング走行を2000km程度しているので摩耗が早いものと察する。
走行したのは関西地方の雪山(やや積もりの圧雪路)
到着したのが午後3時頃なので山の上り坂は新雪の状態(写真右側の積もった雪が道路)
下りは写真のとおり先行車がけっこう多いので圧雪路の状態。
雪道ドライブ上り坂のインプレッション
つもりたての雪が2cm〜5cm程度の路面。チェーン不要
タイヤはブリジストンのBLIZZAK REVO2(中古6分山 製造後3年経過)
夏タイヤでしか雪道経験ないので比較対象が無いのですが、スタッドレスタイヤなら上り坂もスムーズに登れる。ゆるやかな勾配の伊吹山スキー場への道のりでスタックしたり立ち往生するシーンは無かった。
時速40kmで4速ギアで走行中に加速するためギア4速のままアクセルを踏み込むとフロントホイールがスピンした。3速に落としてみるとなおさらスピンしてグリップを失う。
やはり路面との摩擦は雪道ならではの低ミューで、アクセルはゆっくり踏んで加速する必要がある。
時速80kmからのフルブレーキではブレーキペダル踏み込み直後0.2秒くらいでABS作動。停止までは4〜5秒かかってるような感じ(実測ではありませんが)
時速60kmからのフルブレーキングでもペダル踏み込み直後0.2秒くらいでABS作動。停止までロック&リリースが繰り返され制動距離が著しく伸びる。
しかし、時速80kmからギアを4速3速2速と強めに落としていってもタイヤはロックせずブレーキよりも短距離で制動してくれる。ABSは雪道ではブレーキ&ステアリングで危険回避やフロント荷重での回頭性アップに貢献させる使い方をするべきかなと思った。
時速40kmからのフルブレーキングではペダル踏み込み後0.5秒くらい停止直前っぽいところでABSが作動する感じ。
つまり総合すると高速走行すればするほどブレーキングでABSが速攻で作動し、制動距離を伸ばす傾向があった。シフトダウンでタイヤのグリップを活用しながらブレーキと合わせて減速させることで雪道ならではのスポーツ走行も可能なのかもしれない。。と想像。(実際はスポーツ走行なんてまだまだ踏み込めないレベルなので、、)
雪道ドライブ下り坂でのインプレッション チェーン不要
当然の話ですが登りとは違って下りでの制動距離はさらに伸びる感じ。
時速60km程度で雪の轍や雪に埋もれたなんらかの突起物(石とかゴミ?とか)を踏むと道端へふっとばされそうになる。ウェット路面でカウンターステアは慣れてるものの直線で左右に吹き飛ぶようなカウンターはしたこと無いのでステアリングが忙しい感じだった。安全を考慮すれば40kmくらいで走行しておくのが望ましいと思う。
80km〜100km出せる直線があったとして、轍で足を取られると細い道幅では回避不能になる可能性が高い。
カーブ進入時は雪道ではよく言われるとおり「カーブ進入前に十分減速」
これが大事。
ちなみにスタッドレスタイヤさえ履いていればチェーンは不要。
カーブ中にABS効かせながら電子制御で曲がるのも楽しいけど、見えにくい路面で旋回中、急にアイスバーンなんてあったらひとたまりもないだろうなと感じた。
仮に雪道でドリとかスポーツ走行をするなら
ドライ路面なら60km程度で曲がれるようなカーブだとして
- カーブ進入前に60kmから30km〜40kmへ減速、
- 旋回しながら軽くアクセル踏んでフロントタイヤのグリップを探る
- 旋回中ドアンダーになるならアクセル抜いてタックイン
- それでも旋回しないようならサイドブレーキ引きながらアクセル踏んで強引に旋回
こんな感じでカーブはそれっぽくクリアできるはず。
実際の走行は片道10分程度だったけどミラジーノのかわいいフェイスがこんなに雪まみれになった。
登りは新雪っぽい積もりたての雪道、帰りの下りは圧雪路
どちらも北陸や東北のyoutubeで見るような豪雪エリアの雪道には程遠い積もり方だったけど、それなりにカーブではドリドリしてしまうような雪道だった。
帰り道でミニバンが1台ガードレールに突き刺さってた。
時速30km程度でもカーブを曲がりきれない場合もあるみたいなのでやはり雪道はより慎重に運転しないといけないんだと思う。
伊吹山スキー場にて
当日の気象情報によると伊吹山スキー場は関西地域では一番積雪量が多く積雪量130cm程度。
道路は除雪車によって自動車が走行可能にはなってるけどスキー場はまったくもって銀世界。
スキーもスノボもしないけど、雪山ドライブは車ごと滑ってなかなか楽しい。
スキー場に来ていた車のスタッドレスタイヤをチェック
雪山へ来るのはミラジーノで来るのが初めてみたいなものなので、他の車はどんな車種が来てて、どんなタイヤで来てるのか?気になったので駐車場をぶらぶらしてみた。
スキー場で見かける車はどく普通のミニバンやコンパクトカーが多い。ヴィッツやフィット、レガシーやBMW、ステップワゴンやアルファードみたいな大きな車。街中で普段見る車と同様の割合じゃないかなと思える。
履いているスタッドレスタイヤは
けっこう目立つのがやはりブリジストン、ヨコハマタイヤあたりの製品。
でも負けじと多く見かけたのがナンカンSN-1。
さすがナンカンはスタッドレスタイヤでもシェアが多いようで軽自動車からミニバン、セダン、ワゴンでSN-1装着車が目立った。サイズも豊富で激安スタッドレスタイヤとして人気ナンバー1性能もハイレベルなので間違いない選択だなと思った。京都や大阪ナンバーのほか名古屋ナンバーなんかもあって、それなりに摩耗して溝が少ないまま登ってきてる車も多かった。
自分のジーノも寿命からするとあと1シーズンは余裕で持ちそう。製造後3シーズン経過してるっぽいので摩耗次第ではナンカンSN-1を早く装着してみたいものだと思った。
軽自動車用の155/65/R13なら1本3000円ほどだし、早く試したい。