タイヤレビュー
- 名称:ナンカン NS-2R
- サイズ:205/55R16
- 装着車両:180sx ターボ FR
- 主な走行シーン:街乗り70% ワインディング25% サーキット 5%
- 4本交換価格 28,000円 工賃持ち込み6000円
その後、3度リピードしているタイヤです。
写真は215/45R17
NS-2Rの評価
ハイグリップタイヤとしてスポーツ走行メインでの購入をしました。
それゆえ静粛性は求めていません。
その上での5点満点での評価となります。
ドライ性能 4.0点
十分な縦グリップです。街乗りでノーマルブレーキの180sxでも安心感抜群。
安心レベルを例えるなら
高速道路で前方にブレンボ装着のハイグリップ欧州車が走行してても追突する恐れはない。
そんな印象です。
ワインディングでは2速3速で全開走行できるような中低速コースでフル加速フルブレーキングが十分機能する。
サーキットでもそれなりにグリップするが、熱ダレが早くセントラサーキットでは1週が限界。ミニコースの鈴鹿ツインなどでもタイムアタック2周目はかなりズルズルになる。
サーキット初心者の練習用や新しい車でドラテク練習用に履きつぶすタイヤとして選べば幸せな気分になれる。
晴天時のグリップは国産スポーツタイヤを5点として較べれば評価は4。
SDriveやPOTENZA S001などをスポーツタイヤとしてみればこちらのほうが明らかに上。DIREZZA Z2などを評価5として比べると3.5程度となる印象。
ウェット性能3.5点~4点
こちらも十分な性能を持っています。大雨の日を狙ってワインディングに出かける自分からすれば太いトレッドデザインが不安に感じましたが、かなりの排水性があり、ミシュランのパイロットスポーツやBRIDGESTONEのフラッグシップモデルよりもコーナーを攻め込めます。このあたりはドライと同様です。ただし、ヘアピンの立ち上がりでトラクションがかかりにくいシーンも多かった。(装着車がキャンバー角大きめのため)
とはいえ一般道を走行していて他のクルマよりも速いペースで走行するのに一切の不安はない。曲がる、止まる、直進すると言った面で他の車に劣らず踏める良いタイヤです。
しいて言えば大雨の高速道路で140km超えたら時折現れる10メートル5センチ深度の水たまりなどを踏めばハイドロプレーニング現象に陥る。これはどんなタイヤでも同様ですが車重1.2トンの180sxのせいもあるので1.5トン級のクルマなら大雨でも160km巡航は可能と思える。
ウェットコンパウンドの性能がいいため超高速域以外では一切不安の無いタイヤ。
ひとことで言うと、大雨の日に他の車より飛ばしていていてもガツンとブレーキ踏めば止まれるタイヤです。(深く広い水たまりだけは注意)
柔らかいからか?いいコンパウンドだと思います。
高速性能3.5点
高速性能はノープロブレムです。
時速200kmまで余裕もって踏めます。
なんて言いたくなるくらいの安心感です。
そこからのブレーキングも安心して踏めます。
一般道高速で120kmや140km程度の巡航であれば何の問題もなく安心したグリップとコントロール性を持っています。車高落としてキャンバーついた車両だったのでタイヤの内側が減るとジャダーが出るようになった。
新品時、サーキット数回走行するまではジャダーは全く無し。
しかし、サーキット走行で酷使すると削れるのが早いため、一般道走行でジャダーが出やすくなります。
普通のクルマに装着すればそういうことは無いかも。。
静粛性2.0点
一番静かなタイヤは?と思い浮かべて出てくる「レグノあたり」と比べたら静粛性5点満点の1点か2くらい。
一般的なエコタイヤを5点として、5点満点の3点くらいか。
国産スポーツタイヤの横浜Sドライブを評価5として比べたら4点くらい。
新品時はコンパウンドが柔らかくトレッド溝が広いので耳障りな高周波は出にくい。路面の悪い国道などで低音のノイズが目立つように感じる程度。
マフラー交換車ならロードノイズは聞こえないはず。
同様に遮音性の高い欧州車などでもロードノイズは気にならないレベルになると思う。
しかし、サーキット走行などで使い込んでいくと激しいロードノイズが出る。
ロードノイズを気にするならこの手のサーキットでそこそこタイムが出るスポーツグレードのタイヤは履かないほうがいい。
乗り心地4.0点
不思議なことに、意外と柔らかくて後心地はいいです。
サイドウォールが分厚そうなのに柔らかいせいか、非常に乗り心地がいい。
組み合わせるサスペンションや車体で変わると思いますが、乗り心地がいい=サスが柔らかいふわふわ車とイメージする人には乗り心地は悪いと感じるはず。
乗り心地がいい=いかなる路面でも接地感を感じ取れ、高いグリップによる安心感を伴いながら路面の凹凸やギャップでガツン!と来るところをドコン!と角をとっていなす状態とすれば、かなり高いレベルで乗り心地がいいタイヤと言える。
自分は乗り心地良い=後者なので良いタイヤだと感じてます。扁平55なのでいい感じで路面の凸凹や歩道の段差をいなしますが、扁平45や40となるとどんなタイヤでも厳しいと思います。
燃費性能3.0点
空気圧は街乗りで2.3~2.5にして使ってる上で、180sxでの燃費(満タン法)はリッター11km弱。下手なエコタイヤより燃費いいです。205という細めのサイズゆえの燃費です。
エンジン回転をロスなく伝えるハイグリップタイヤならではの高燃費と思います。
運転のクセにもよりますが、自分はエコタイヤやプレミアムタイヤだと燃費悪化する傾向にあります。
ライフ:耐久性3.0点
街乗りや高速道路で飛ばすくらいなら3万kmは持つと思います。しかしながら峠の下りをアクセル全開フルブレーキングなんてのを繰り返すと持って1万km。サーキット走行は1周1分程度のミニコースを10周×5本くらいで溝がなくなると思っていい。
まあまあ持つ方だけど、サーキットでは著しくトレッドを消耗するタイヤです。
つまりグリップ方向で見れば良いタイヤです。
総合評価 3.6点
安全運転にはいろんな条件があると思いますが、とっさの出来事に俊敏に対応できる
という条件を必須としてるドライバーにとってハイグリップタイヤは素晴らしい安全性を提供してくれるアイテムとなります。
ふとした油断から生まれた急ブレーキ、突然の落下物に対処すべく急ハンドル、こういうシーンに出くわしてもパーフェクトにこなすハイグリップタイヤ。
個人的にはトレッドデザインは好みではない。またナンカンタイヤ独特の使い込むとサイドウォールが茶色くなるのも好みではない。しかし、それを補って余りある安心感がこのタイヤにはある。
街乗りでの静粛性は車体次第でうるさく感じることもありますが、雨の日の高いグリップも含め車を楽しく速く走らせるには都合のいいタイヤだと感じます。
値段が安いので不安に感じる人も多いナンカンタイヤ。その中でも一般道向けラジアルタイヤとしては最高峰のNS-2R。
街乗りからサーキット走行までバランスをとって考えるとこのタイヤは見逃せない高性能タイヤです。
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買ったタイヤはこれNANKANG NS-2R 205/55R16.Z 91W