MICHELIN パイロットスポーツ3レビューゴルフ6GTIにベストマッチのタイヤ探し

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家族で移動用の家グルマがGTIになったので購入時に付属していたタイヤの評価を残しておく。素人の勝手な評価レビューなのでエラそうなことを書いてますが、実はこんなこと書きながらも今物色してる次のタイヤはブリヂストンREGNOかダンロップVEUROだったりします。

家庭用の車なので。。

ただ、せっかく素晴らしいタイヤを履いてる車だったので思ったことを書いておきます。

正直、この手の欧州車を買うならこのタイヤを履きたいと思ってたのでこの車体を選んだのも良いタイヤが付いていたからといってもいいくらい良いタイヤです。

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MICHELIN Pilot Sports3 225/45R17評価

 

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タイヤレビュー

  • 名称:MICHELIN パイロットスポーツ3
  • サイズ:225/45R17
  • 装着車両:VW ゴルフ6 GTI ターボ FF
  • 主な走行シーン:街乗り70% 高速道25% ワインディング5% サーキット 0%
  • 4本交換価格 68,000円 工賃持ち込み6000円

Pilot Sports3の評価

ドライ性能 4.0点

ハイグリップラジアルのグリップを5として比較すると縦横ともにグリップ性能そのものの限界はやや低い。とはいえ、一般のコンフォートタイヤやプレミアム(レグノGR-XIなど)をグリップ2~3と評価する自分なので評価4となるとギリギリサーキット走行もありなタイヤという位置づけになる。

走り慣れたワインディングでタイム計測をすると1分43秒でゴールした。このタイムは吸排気と足回り全般をチューニングしたサーキット走行メインの愛車180sxでBRIDGESTONE POTENZA S001装着時を4秒上回り、ナンカンNS-2R装着時より0.5秒劣るタイム。※過去最高はGC8インプレッサSTI5のPOTENZA純正で記録した1分32秒。

激しいつづら折りのコースなので車の性能で勝るゴルフ6GTIの電子制御が優秀だからかライトチューンサーキット用180sxと同等のタイムを出している。このコースは下りの低中速コースで一般車両が走破するなら速くても2~3分ほどかかるコース。インプや180sxより200kgも重たいゴルフ6GTIのブレーキも優秀だが、この走行結果はこのパイロットスポーツ3のグリップ性能がいかに高いかを証明できる記録だと思う。本当はサーキットで計測すべきだが。。

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ウェット性能4.5点

いままで様々な車でタイヤを履いてきた中で個人的にはMICHELINというメーカーのウェット性能を一番高く評価している。ウェット性能で5をつけれるタイヤはMICHELIN以外思いつかない。POTENZA S001もそこそこよかったが5点満点で4には届かない。

過去に自分で履いた似たような性格の国産タイヤと比較すると

  • MICHELIN パイロットスポーツ3 排水性 評価5 ウェットグリップ 評価4
  • MICHELIN パイロットプレセダ  排水性 評価4.5 ウェットグリップ 評価4
  • YOKOHAMA S Drive   排水性 評価4 ウェットグリップ 評価3
  • BRIDGESTONE S001   排水性 評価4  ウェットグリップ 評価3.5
  • DUNLOP  LM703  排水性 評価4 ウェットグリップ 評価3
  • BRIDGESTONE ネクストリー 排水性 評価3 ウェットグリップ評価2
  • ナンカン AS-1  排水性 評価3.5 ウェットグリップ 評価 3.5

といったところ。

履いた経験があるスポーツタイヤで同等に評価比較すると

  • ナンカン NS-2R  排水性 評価3 ウェットグリップ 評価4
  • ナンカン NS2 排水性 評価3.5 ウェットグリップ 評価3.5
  • ATR SPORTS2 排水性 評価4 ウェットグリップ 評価3
  • ATR K-SPORTS 排水性 評価3 ウェットグリップ 評価5

 

水たまりでのハイドロ性能と濡れた路面へのグリップは分けて評価してます。

家族移動用の車でタイヤを選ぶ際には排水性とウェットグリップ(コンパウンド)の評価が高いものを選んで装着しているが、排水性4以上だと高速道路の水たまりに時速120km以上でも迷わず突っ込んでいける安心感。排水性4.5以上となると雨の高速道路で誰もついてこれない速度が出せる(という思い込みが生まれる)感じの印象評価です。

なのでパイロットスポーツ3は大雨の日も片手で高速道路を鼻歌うたって走行できるほどウェット性能は抜群です。

ただし、この印象は車重1400kg以上の車種に限る。

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ウェットグリップはシンプルにサーキットやワインディング、高速道路のICなどでどの程度で横滑りが始まり、ドリフト中のコントロール性や安心感を買ってにイメージしたもの。

そこそこの車重がある車に装着すれば、パイロットスポーツ3は雨の日はすべての他車が障害物になるほどウェット性能がいいと言える。そんな安心感の高いタイヤだ。

高速性能5.0点

高速性能を高速道路を安心して飛ばせると定義付けするなら満点のタイヤ。もちろん日本では最高速が120km程度(赤キップ寸前)と限定されてるため本来の性能は発揮できないが、ゴルフGTIに装着した場合余裕で片手運転のまま200km巡航出来るタイヤという感触がある。ボディ剛性やサスペンションが弱い古い車なんかでも超高速域で突如現れるワダチや路面の厳しい凹凸で冷や汗をかくシーンは少ないと思える。欧州車がこぞってMICHELINのパイロットスポーツシリーズを履く理由がよくわかる安心感がある。ゴルフ6GTIはあっという間に200kmに到達する車なのでこのタイヤへの信頼感は非常に高い。

また、ワインディングでも高速になりがちなコースでは低速コースと違う楽しみが増えるのもこのタイヤの魅力。100km超でスライドさせても何の不安も感じないほどグリップ感がつかみ捕りやすい素晴らしいタイヤ。スポーツタイヤとは違うスポーティータイヤでありながらこの運動性能はドライバーに大きな喜びを与えてくれる。

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静粛性3.5点

コンフォート系のタイヤでレグノやデシベル系のトップグレードを5とするなら間違いなくそれには劣る。しかしながらこれだけのハイグリップとウェット性能を併せ持ちながら綺麗な路面での静粛性は圧巻。YOKOHAMA SDriveは2以下(今まで履いたタイヤで一番五月蝿い)で、エコタイヤのようなうるさいノイズも出ない。スポーツ系タイヤなのでゴムが柔らかいのか綺麗な路面ではそうとう静かな部類といえる。古いアスファルトや荒れた高速路面で100km巡航となるとプレミアムタイヤもうるさいので静粛性でもプレミアムと張り合える位置にあるスポーティータイヤと言える。

乗り心地3.0点

悪くはない。バネレートが4kg以下のノーマルサスペンションならマッチングはよさそう。GTIのような固いサスペンションと締めあげたダンパーではリアの硬さがやけに目立つ。エクストラロード企画でややサイドウォールが柔らかくなっていてもこの硬さは気になるところ。

できればゴルフTSIなんかに履かせるともっと良い評価になるのかもしれないと勝てに想像した。

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燃費性能3.0点

グリップがいいので相反するがエコタイヤのような燃費記録は狙わないほうがいい。空気圧をGTIの規定2.7Kpaに設定すればかなり伸びるが同時に乗り心地も固くなる。空気圧2.3~2.5で安心できるグリップと走行安定性を保ちつつ燃費を計測すれば普通程度と表現するのが望ましいと思う。

ライフ:耐久性5.0点

MICHELINタイヤほどライフが長いタイヤは他にあるのか?自分では思い当たらないが、POTENZA S001もYOKOHAMA S Driveも同等以下のグリップであるのにおなじワインディングを1回走行すればブロックは削れ表面の各ブロックの角がなくなってしまう。なのにパイロットスポーツ3は2~3回走行しても削れない。かつタイムも早い。

意味不明な矛盾を持ち合わせる不思議なタイヤ。

国産タイヤ至上主義の自分ですが最近はアジアンタイヤで良い物を探してるのでタイヤ交換サイクルは1ヶ月~2ヶ月で買い換えている。そんな中でMICHELINパイロットスポーツ3を履いてしまうと、この車体ではしばらくタイヤ交換の楽しみを奪われてしまう。

製造2013年50周と1万km走行で2年以上経過してもタイヤ溝は6mm残っている。

すごいパフォーマンスだと思う。

総合評価 4.2点

個人的な好き嫌いもあるが、MICHELINタイヤは本当にいい。突然の雨に対する極上の安心感を持ち合わせつつ、普段のグリップ、静粛性、それなりに高い乗り心地を持ち合わせているタイヤ。

タイヤにはいろんな性能が求められるが、どれをとっても非常に高いレベルでまとまっているのがMICHELINパイロットシリーズなのではないかと思う。その中でもパイロットスポーツ3はシリーズで世代を重ねつつレベルアップしたハイパフォーマンスコンフォートタイヤと呼べる存在だと思う。

■オートウェイ公式サイト

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