軽貨物(黒ナンバー)の任意保険で自家用任意保険の等級(ノンフリート等級)を引き継ぐ方法

黒ナンバーの軽貨物(軽バン)を中古で購入した際、

車屋(ディーラー)で任意保険を契約すると

自家用車にかけていた任意保険のノンフリート等級の引き継ぎができません。

これが一般的な情報ですが

実際は黒ナンバーの軽バンにも自家用車の任意保険ノンフリート等級の引き継ぎは可能です。

 

条件)

もともと自家用車を所有し、

任意保険に加入していることが条件となります。

その等級を引き継ぐことで保険料を大幅に安くできます

 

以下、手順です。

黒ナンバーの任意保険に自家用ノンフリート等級を引き継ぐ方法

手順は以下のとおりです

  1. もともと所有してる自家用車の任意保険を解約(中断証明を発行)
  2. 新たに購入した軽貨物車両へ任意保険を引き継ぐ(黄色ナンバー状態)
  3. 黄色ナンバーの車両で東京海上日動で任意保険契約
  4. 黄色ナンバーから黒ナンバーへ届け出変更
  5. 東京海上日動で車両の黒ナンバー変更を届出
  6. 黒ナンバーで過去の等級引き継ぎ完了

という流れです

 

2022年10月からは今までの自家用の軽自動車をそのまま黒ナンバー化できるため加入している任意保険をネット保険などではなく代理店経由の任意保険に変更してから黒ナンバーにして車両の用途を自家用から事業用へ変更するだけの手続きとなりました。

 

軽バン、軽トラックなどを購入し、最初に任意保険に加入しますが

車両購入時に任意保険をかけるなら黄色ナンバーで車両乗り出しすること

が必須条件となります。

 

私の場合、
もともと所有してた車(トヨタ86)は先に売却してます。売却する前に加入してる任意保険会社(アクサダイレクト)からノンフリート等級の引き継ぎのため、中断証明を発行し郵送してもらいました。
※車両売却金で新たに貨物用のエブリイを購入し、任意保険も一括で支払いました。
※中断証明取得方法は後述

 

注意点

軽貨物用の車両を購入時に黒ナンバーを取得して乗り出しすると

自家用車のノンフリート等級の引き継ぎは出来ません。

 

軽バン購入時、乗り出しは黄色ナンバー(自家用)として購入する必要があります。

この状態で

過去に契約していた自家用車の任意保険を等級引き継ぎします。

 

新たに購入した軽貨物車両にノンフリート等級を引き継ぐには

新たに購入した軽貨物車両にノンフリート等級を引き継ぐための基本的な流れ

  1. 手元にある自家用車を売却
  2. 手元にある自家用車の任意保険を解約し中断証明を発行してもらう
  3. 軽貨物用の車両を購入
  4. 購入する軽自動車は自家用として黄色ナンバーで車検取得し(ナンバー取得済みならそのまま)納車する
  5. 黄色ナンバーで納車した軽自動車に事業用の任意保険を扱う保険会社ノンフリート等級を引き継いで契約用途を自家用として任意保険加入
  6. 自家用で任意保険加入してから
  7. 軽自動車検査協会へ黒ナンバーの車検を受けに行く。(黒ナンバー取得完了)
  8. 黒ナンバーを取得完了したら任意保険の用途変更(車両の用途を事業用に変更)
    ※電話でOK
  9. 事業用の任意保険で保険証書届く(完了)

 

もともと手持ちの軽自動車を軽貨物黒ナンバーにするには以下の流れとなります

もともと手持ちの自家用軽自動車で軽貨物に変更してノンフリート等級を引き継ぐ流れ

 

  1. 手元にある自家用の軽自動車の任意保険を解約し中断証明を発行してもらう
  2. 自家用の軽自動車に事業用の任意保険を扱う保険会社ノンフリート等級を引き継いで契約用途を自家用として任意保険加入
  3. 軽自動車検査協会へ黒ナンバーの車検を受けに行く。(黒ナンバー取得完了)
  4. 黒ナンバーを取得完了したら任意保険の用途変更(車両の用途を事業用に変更)
    ※電話でOK
  5. 事業用の任意保険で保険証書届く(完了)

 

※黒ナンバー化の手続きの流れはこちら

参考)普通の軽自動車(アルトワークス)を黒ナンバーの軽貨物車両へ構造変更して車検通した流れ

自家用軽自動車を軽貨物事業用黒ナンバー(4ナンバー)へ変更する方法(構造変更車検)
フードデリバリー事業を行うためアルトワークスを軽貨物(黒ナンバー)登録しました。 車検で正式な商用車(バン)営業用になりました。 自家用の軽自動車を黒ナンバー(4ナンバー)へ変更する方法 家庭用の軽自動車でも構造変更して車検を受け直すことで...

 

以上が手続きの流れとなります。

 

以下、

保険加入会社についての予備知識です。

黒ナンバーの車両が加入する保険会社

事業用の保険を取り扱う保険会社

かつ

自家用任意保険の取り扱い保険会社

でなければいけません。

事業用の任意保険に加入できる保険会社は以下の通りです

黒ナンバーの任意保険取り扱い保険会社

事業用で任意保険に加入できる保険会社は

  • 東京海上日動
  • 三井住友海上
  • あいおいニッセイ同和損害保険

など

いわゆる代理店経由の契約となる保険会社が事業用の任意保険を扱ってます。

 

ネット専用の保険会社では事業用の任意保険は扱ってません
(チューリッヒ、アクサダイレクト、ソニー損保など)

 

代理店経由の保険会社一覧

保険会社名 黒ナンバー契約
東京海上日動
三井住友海上
損保ジャパン日本興亜
あいおいニッセイ同和損害保険
AIG損害保険

 

以上の保険会社でも

  • 東京海上日動
  • 三井住友海上

上記2社で

自家用のノンフリート等級を黄色ナンバー軽車両へひきつぎ

黄色ナンバーの状態から黒ナンバーへ変更しノンフリート等級を引き継ぎ

が達成できているとネット上でユーザー報告が多数あります。

 

個人的には損保ジャパンで契約しました
(購入した車両の販売店が損保ジャパンの代理店だったため、上記のノンフリート等級の引き継ぎ方法を説明し、(このブログ記事を見せて)手続きを進めました)

 

なので

それ以外の保険会社(ネット専用保険)ではノンフリート等級の引き継ぎは不可能です。

(契約から納車のステップで等級引き継ぎの段取りがありあます。車屋で車両購入時に流れのママ契約させられる事が多い「あいおいニッセイ同和損害保険」はノンフリート等級の引き継ぎは無理と考えたほうがいいでしょう。)

黒ナンバー軽バンでの高額な任意保険 失敗事例

黒ナンバーで軽貨物をスタートする際、

任意保険の相場はだいたい月額15,000円前後となります。
(どこで契約見積もりしてもこの金額になりました)

 

事業用任意保険は年齢関係なし状態でノンフリート等級は最低ランクの6等級からスタートするため

18歳でも35歳でも50歳でも保険料は同じなんです。

 

 

失敗例

私の事例では

年齢:51歳、

過去の所有車両から長年ノンフリート等級を引き継いでるので

自家用での現在ノンフリート等級は15等級です

 

しかし、

車両を黒ナンバーの状態で納車してしまったため

その等級を引き継ぎできなかった

 

これは私が購入した業務用の軽貨物車両での任意保険です

車屋(ディーラー)が車両購入時にすすめてきた「あいおいニッセイ同和損害保険」の業務用の任意保険の内容です。

 

車両購入時に黒ナンバーで納車しました

そのため

黒ナンバーで新規の保険加入しかできない状態でした。

 

結果、

事業用で加入した任意保険の内容は以下のようになりました。

 

最初は6等級S 事故有係数適用期間 0年

4%割増

 

保険商品名は

タフビズ自動車(一般総合)

というもの。

 

保証内容は

  • 対人対物無制限
  • 特約で対歩行者等障害、対人臨時費用
  • 対物釣果修理費用
  • 車両保険なし

という最低限の一番安いプランです。

 

 

この保険内容で

年間保険料は169,090円です

月払いで14,090円

 

 

高いです。

 

自家用なら年間34,000円程度だったのに、、

月額で14,090円って(T_T)

 

先にあげた6S等級の保険と

ノンフリート等級を引き継いだ保険の料金の違いは

 

15等級で

月額8,000円程度で年間96,000円程度となる見込みです。

20等級なら

月額6,900円で年間84,000円程度となっています。

(※ネットでの実写より)

 

初年度で年間7万円以上の差が出ます

 

さらにあいおいニッセイ同和損害保険では3年契約をすすめられるため

3年分の料金と比較すると

あいおいニッセイ同和損害保険の年間保険料

1 ¥14,090 ¥9,820 ¥8,810
2 ¥14,090 ¥9,820 ¥8,810
3 ¥14,090 ¥9,820 ¥8,810
4 ¥14,090 ¥9,820 ¥8,810
5 ¥14,090 ¥9,820 ¥8,810
6 ¥14,090 ¥9,820 ¥8,810
7 ¥14,090 ¥9,820 ¥8,810
8 ¥14,090 ¥9,820 ¥8,810
9 ¥14,090 ¥9,820 ¥8,810
10 ¥14,090 ¥9,820 ¥8,810
11 ¥14,090 ¥9,820 ¥8,810
12 ¥14,090 ¥9,820 ¥8,810
¥169,080 ¥117,840 ¥105,720
年間合計保険料 ¥392,640

 

あいおいニッセイ同和損害保険の3年間保険料は

392,640円

 

1 ¥7,000 ¥6,900 ¥6,800
2 ¥7,000 ¥6,900 ¥6,800
3 ¥7,000 ¥6,900 ¥6,800
4 ¥7,000 ¥6,900 ¥6,800
5 ¥7,000 ¥6,900 ¥6,800
6 ¥7,000 ¥6,900 ¥6,800
7 ¥7,000 ¥6,900 ¥6,800
8 ¥7,000 ¥6,900 ¥6,800
9 ¥7,000 ¥6,900 ¥6,800
10 ¥7,000 ¥6,900 ¥6,800
11 ¥7,000 ¥6,900 ¥6,800
12 ¥7,000 ¥6,900 ¥6,800
¥84,000 ¥82,800 ¥81,600
東京海上日動火災保険
¥248,400

 

東京海上日動火災保険の3年間保険料は

248,400円

 

 

3年間の差額は

144,240円

となります。

 

とにかく初年度の差額が大きいので

軽貨物の軽バン購入する前にしっかりと等級引き継ぎの下準備をしておきましょう。

 

 

以上のように

任意保険は事業用で新規加入すると

かなりたっかい!です^^;

 

私の場合

車屋ですすめてくる任意保険に

黒ナンバーで納車してそのまま加入したので

非常に高額な任意保険となりました。

これは失敗経験です。

 

そして、

無知なまま

初めて加入した

軽貨物用の任意保険が高すぎるので

 

この車両(NV100)を売却して

軽自動車を買い直して

保険に入り直して

ノンフリート等級を引き継ぎました

 

年間7万円の差額

それが3年続くと14万円も差額が膨らむので
※後述で計算してます

そのほうが得だと思って買い替えました。
(フードデリバリー用なので燃費のいいアルトにした感じです)

 

 

契約は保険代理店で

事業用の任意保険の場合、

契約方法はネット専業のような便利な方法はありません。

 

面倒ですが保険代理店へ問い合わせして進める必要があります。

 

車屋に相談する場合は要注意
車屋と保険会社は密な関係です。車屋で任意保険に加入すると、とんでもない高額な保険料になるため事業用の任意保険も契約する際は車屋ではなくお近くの保険代理店で相談するといいでしょう。

 

参考までに

保険会社の代理店検索ページ

損保ジャパン代理店検索

代理店の検索

 

東京海上日動火災保険の代理店検索

代理店のご紹介|東京海上日動

 

 

私の場合はアルトで保険加入する際

車両購入店でこの記事の内容を説明して

車屋が扱う保険会社でこの流れが可能か?

確認してもらった結果

大丈夫とのことで

損保ジャパンで契約しました。

代理店は車両を購入した販売店になってます。

(代理店経由でしか契約内容の更新ができない)

 

ノンフリート等級の割引は51%となっています。

 

 

ノンフリート等級の引き継ぎは大きいですね。

 

中断証明の取り方

今乗っている車両があり加入している任意保険があれば保険会社へ連絡し

保険解約

中断証明書の発行を申請する

(電話問い合わせで解約、同時に中断証明書の発行をお願いすると後日郵送で中断証明書の発行申請書が届く、これに記入し返送すれば以下のような中断証明書が届きます)

以上で中断証明書は発行されます。

 

中断証明が届いたら

新たに購入した黄色ナンバーの軽バン(軽貨物車両)に
保険の用途を自家用としてノンフリート等級の引き継ぎ
を行います。

その流れが以下のとおりです

例)

  1. 古い車両を売却
  2. 黄色ナンバーで車両購入
  3. 黄色ナンバー状態で損保ジャパンの任意保険に自家用で加入し等級引き継ぎ
  4. 自分で黒ナンバー申請する
    ※黒ナンバー申請はめちゃくちゃ簡単です。
  5. 黒ナンバーになったら損保ジャパンで車両の変更手続きをする

※保険会社は損保ジャパンを使う場合の例

 

以上で

自家用任意保険の等級引き継ぎは完了です。

 

ちなみに車両の売却は一括査定が便利です

有名買取店が競合してくれるので下取りよりも大幅に高額査定してくれます。

いつも使ってるのは
こちらの一括買取査定です

今回の私の例でも趣味車のトヨタ86を売却して軽貨物(NV100クリッパー)を買う際、一括査定で5社に競合してもらったおかげで手元資金が多くなったので助かりました。

NV100を買い直す歳も一括査定で助かりました。
(34万円で購入した車両を3ヶ月使ったあと24万円で買い取ってくれました)

普通車の任意保険について

私はこちらの一括見積りからみつけたネット保険会社を使い続けています。

こちらは自家用の任意保険を契約するには保険料が安くなってお得ですが、事業用での任意保険はどこも扱ってません。結果そちらを解約して中断証明書を発行したという流れです。

 

普通車の任意保険でしたらこちらの一括見積もりを使うことで、低価格が魅力のネットダイレクト保険各社の提案から最安値のあなたに適した自動車保険をえらぶことができます。