先日、タイヤの空気圧を4輪とも2.4から1.9まで下げていたら知人から
タイヤ、バーストするで!
と言われました。
確かに、タイヤの空気圧を下げ過ぎると
高速走行時にスタンディングウェーブ現象というものが発生し、
通常なら真円で回転してるはずのタイヤが
空気圧低すぎで高速回転させると真円ではなく波打つような形状で回転し異常過熱やタイヤ破損につながりパンク、破裂するというもの。
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自分自身で調子のりすぎて危険な状態にならないよう引き締めるためタイヤバーストという最悪の事故誘発原因を起こさないよう備忘録として原因や予兆、対策を書き残しておく。
タイヤがバーストする原因(スタンディングウェーブ現象の予兆)
1,古いタイヤで高速走行する
古いタイヤでひび割れているものなどは本来のタイヤゴムの性能の限界が下がり、高速走行や無理な負荷をかけることで亀裂発生。亀裂からエアが抜け走行中に空気圧が抜けることでスタンディングウェーブ現象を誘発。そしてバーストの恐れが高まる。
また、古いタイヤ(ホイール)の場合、
2,タイヤで釘など突起物を踏んだ(刺さった)
よくあるスタンディングウェーブ現象の原因で、チューブレスタイヤではパンクはあまり急激には起こりにくいものの、運悪く突起物(クギやガラスなど)が刺さり、刺さった突起物が走行中にズレ初めてタイヤの空気が抜け始める。その結果タイヤの空気圧が下がり、知らずに高速走行をしているとスタンディングウェーブ現象を誘発しバーストの恐れが高まる。
3,そもそも空気圧が下がり過ぎてるクルマで高速走行
普段のタイヤチェックを怠ることで気づかずに空気圧が下がりすぎたタイヤで高速走行。
その結果スタンディングウェーブ現象を引き起こしバースト。自動車車体に記載してある空気圧(通常2.0〜2.4程度)から大きくはみ出した空気圧で高速走行するのは危険。下げるにしても下は1.8くらいまでだろうか。高速走行時には空気圧を上げるというのが一般化してるが上げすぎもよくない。
空気圧3.0などになると熱膨張による破裂の恐れがあり、こちらも危険。
空気圧は高速走行で冷間時の1割〜多くても2割膨張するようなので(タイヤや車重、走り方にもよる)所定の空気圧をチェックしておくべきだ。
スタンディングウェーブ現象の予兆
タイヤの空気圧が走行中になんらかの原因で急激に下がる。
その結果、タイヤがたわみ、たわんだまま回転する。
当然ハンドルにガタガタ、カクカクと揺れが発生する。
タイヤバランスが崩れた時のジャダーに似ているので「バランス材がとれたかな?」みたいな感じでジャダーを無視すると危ない。
先日、自身のクルマでタイヤバランスが外れたことでジャダーが発生したが、今後はジャダー発生時は一旦パーキングに止めるなどして空気圧のチェックをまめに行いたいと思う。
なお、亀裂、パンクに起因する空気抜けのジャダーの場合は急制動は控え、ゆっくり左側走行し、次に避難場所やパーキングまで移動してタイヤをチェックするといった対策が必要。
スタンディングウェーブ現象の動画(youtube)
非常にわかりやすいのでのせておきます
スタンディングウェーブ現象が起こるとタイヤの空気が異常に加熱されバーストするようです。
タイヤバーストによる高速道度での事故動画(youtube)
トラックのタイヤバースト(ドライブレコーダー映像)
40秒あたりでバーストし、側壁へ激突します。
並走したクルマがもらい事故になりかけてます。
続いて、商用車のタイヤバースト。激しくクラッシュし他の車両まで巻き込んでいます
続いて、中国の高速バスがタイヤバーストし、S字走行を繰り返しながら横転
こういうシーンは国内でも何度か見かけたことがありますが、(大型トラックやトレーラー)旧にグラグラというか全車をあおるように激しいS字走行をしたのち停止するようなシーン。
大事故にルナがる可能性があるので付近のクルマ(前後左右)に注意を払いながら高速走行したいものです。
最後は横転してますが、下敷きになってるクルマはないものか心配になります。
もしもタイヤがパンク(異常に空気が抜けていたら)
パンクの場合はこういったキットを使って応急処置が可能です。
完全に空気抜けでも瀬ない場合はJAFや自動車保険の搬送サービスへ問い合わせるのが無難です。
また、空気圧のチェックと自動車のタイヤ対応の空気入れも常備しておくとなお安心ですね。
シガーソケット差込で空気圧調整できる空気入れです。
自分もこれ常備してます。
最後に、、
どの動画もスタンディングウェーブ現象を超えてバーストしてる状態ばかり。
車体が操作不能になるのはバースト後なので、とりあえず
スタンディングウェーブ現象の予兆(ハンドルゆれ、ジャダー、直進走行でのタイヤの抵抗感)が発生したら一般ゆっくりと走行し停止できる場所までいってタイヤをチャックしましょう。
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