TEIN車高調のスプリング交換DIY日記バネレート7Kgから9Kgアイバッハ製サスへ変更

工具揃えたらいろいろやってみたくなったので、アップガレージで転がってた直巻きのバネ買ってきてサスペンションの交換にチャレンジしてみた。

スポンサーリンク

交換対象の車高調とサス

TEIN STREET FLEX フロント7Kg 7インチ(178mm)

交換用スプリングの規格 ID65 (スプリングの内径65mm)で探した。

バネレート上げて固くすることでサーキットでのフロントノーズダイブを軽減する目的。同時に乗り心地もキープしたかったのでバネ全長を長くした。7インチから8インチ(205mm)へ。

交換バネは OHLINSアイバッハ 8インチ 9kg

ちなみにTEIN STREET FLEX 180sx用のスプリングID(内径)は

TEIN STREET FLEX スプリング内径 ID

フロント 車高調整幅-109~-25mm
バネレート 68.6N/mm(7.0Kgf)
自由長 175mm(6インチタイプ)
内径 65φ (ID65)
リア 車高調49.0N/mm(5.0Kgf)
自由長 200mm(7インチタイプ)
内径 70φ (ID70)

他社製品に買い換える場合はID(内径)合わせて選べば1インチくらい長くしたり短くしたりはOKっぽい。

例)SwiftスプリングならフロントID65 リアID70という具合。

交換後のレビュー

街乗りでの乗り心地の変化は少ないがしなやかになった。

7kgから9kgへ固くしたので恐る恐る街乗りしてみたがめちゃ乗り心地よくなった。TEINのこの車高調は山道でよく底づきみたいな激しいショックがあったけど、あれは底づきではなくてバネが線間密着してたっぽい

つまり吊るしの状態ではダンパーのストロークに対してバネが短すぎたんじゃないかな?と想像。

山道でのフルブレーキング、コーナリングともいい感触。バネが固くなったことで前荷重の乗り方が穏やかになった。ハイグリップタイヤと相性良い。

サーキット走行はまた追って追記する。
追記)4/23セントラルサーキットで190km/hからのブレーキングでも沈みすぎずリアは出にくくなっていた。狙い通りだがややロールが大きくコントロールに慣れるまで少々時間がかかった。

※ちなみにTEIN STREET FLEXのリアサスはID70の8インチ(200mm強)なので近々9インチ(225mm)にしてみたい。バネは長くすると乗り心地がよくなるのでリアならなおさらだと思う。

車高調のバネ交換作業

はじめてのサス交換作業ですが、工具揃えてるので安心。

今回必要(あると便利)な工具は

  • フロアジャッキ 2台(大きいのと小さいの)
  • ジャッキスタンド 2本
  • 14mm メガネレンチ or ソケットレンチ
  • 17mm メガネレンチ & 17mmソケットのロングソケットレンチ(ブレーカーバーなど長いもの)
  • メジャー(長さ図る)
  • 車高調整レンチ

こんな感じです。

一人で作業するのにこれだけあると便利です。

作業の方向性

今付いてる車高調の状態と同じく、

プリロード 0

バネの自然長で生まれる車高に合わせるだけの取り付け交換作業です。

乗り心地重視で車高あげたいので長いバネによるトラクション狙いです。

ハイグリップ化してノーズダイブが激しくなって難しくなったための仕様変更です。

参考動画:鈴鹿ツインGコースで39秒の壁を超えるために~

快適な乗り心地をさらに向上しサーキットでもそこそこのタイムがでる方向性です。

バネ交換の作業開始

まずはジャッキアップしタイヤを外して準備。

最初にストラット上部のボルト3本を緩める。

うちの車体は14mmのボルトで固定されてる。

14mmのソケットレンチで外すとスピーディー。

2本はずして1本は外れない程度に緩めて残しておく。

続いて車高調の下部

ブレーキホースを車高調のフックからとりはずしてフリーにする。

続いてナックルに繋がるボルト2本を緩めて外す。

こちらは17mmのボルトとナットなので17mmのメガネレンチと17mmのソケットレンチなんかがあるとやりやすい。

この下の2本のボルトはけっこうな締付けトルクで締まってるので長めのレンチ使わないとしんどかった。

工具店ストレートで購入した610mm 12.7sq(1/2インチ)のラチェットハンドルとFLAGの17mmソケットでガツン!と緩めた。強く締まってるので外す際に「ガキン!」と激しい音が出た。

そして車高調の緑の塗装が禿げた。

長いレンチで緩めたら短めのソケトレンチでクルクル緩める。

使用工具はコーケンのラチェットハンドルとZealソケット17mm

エクステンションバーつけるとやりやすい。

はずれたボルトとナット。

中古車の場合、車体によってはここにキャンバーボルト付いてる場合もあるので外す前にマジックなんかで合いマークつけておくほうがいいです。うちのは普通のボルトなので合いマークなしではずしたった。

ボルト2本がはずれてナックルがぶらりんこ。

下の2本のボルトが外れたら、

車高調を掴んで落とさないようにしながらストラット上部の緩めたボルトをはずします。

上のボルトも全部とれたら車高調がストンと落ちる。

取り外し完了。

いつもお店でやってもらってたので見てるだけだったけど、自分でやるとちょっと嬉しい。

新しく取り付ける9kgのサスペンション。

インストールするバネが少し長い。

7インチから8インチへと長くなる。

もとのスプリングシートの位置をメジャーで計測しておく。

車高調整部分の長さも図っておく。

余裕ありありです。

今回は全長を今のままに合わせてバネだけ交換するので全長をしっかりと計測して写真とっておいた。

そして、車高調分解。

全長調整式の車高調でバネ交換なのでストラットの下から各部品を回して取り外します。

なので、スプリングシートや全長調整用のシート(緑の回るやつ)は車体から取り外す前に緩めておくほうが楽ちんかもです。

TEINの車高調はダンパー部が防錆加工されてるのでスルスルと各シート類が回ってはずしやすかったです。

取り外したバネと新しいバネ。

ID65で外径も同等のサイズ。

内径は当然ながら全く同じサイズ。

取り外したTEINのバネ 0070-QG5

ID65 で7kgです。

一応ダンパーのダストブーツめくってオイル漏れとか無いかチェック。

特に問題なし。

ついでにダンパーの減衰がちゃんとあるかチェック。

左右とも押し込んで自然に戻る感じをチェックしたら、左側のダンパーは戻りが少し遅かった。

対して右側のダンパーはめちゃ早く戻った。

これは理由があって、自分の場合右回りのショートサーキットで左フロントのタイヤがしょっちゅう削れて無くなるほど走り込んでるので左フロントのダンパーは消耗が激しいわけです。

かれこれ1年半で1000周くらい走ってるから仕方ない。

でもまだ使えそうです。

新しいサスペンションをはめ込む。

車高調のバネから下にある部品をすべて元通りにクルクル回して付け直します。

プリロードは0

手で回して回らなくなる程度でいつも止めてます。

一応仮組みです。

片方の車高調が仮組みできたらもう一方の車高調も同様に取り外します。

この時、ストラット上のボルトを緩めるとナックル部分(ブレーキディスク部分)がガコンと落ちてくるので小さいジャッキで支えておくと安心できます。

取り外し完了。

こちらも下の2本の17mmボルトが固く車高調の塗装がベリンと禿げてしまった。。

左右とも車高調を外して分解してバネ交換するので

長さの調整は後からはずした車高調に合わせます。

分解前の車高調の各部の長さを測って

反対側の交換バネを組んだほうの長さをそれにあわせる。

バネのアッパーシートの下から測った。

スプリングシートまでの長さがこれくらい。

ロアシートまでがこれくらい。

とりあえず

バネが長くなって同時に固くなるので
全長は同じにしておけば車高は上がるはず

なので、アッパーシートからロアシートまでの距離を重視して合わせた。


ほぼ同じくらいにしておいた。

【メモ】今回の長さはアッパーシートからロアシートまで180mm

今回交換したサスペンションはOHLINS アイバッハ H200-065-T090

お店ではバネレート9kgと書いて売ってたのでたぶん9kgだと思う。

左右とも車高調のバネ交換して組み上がりました。

長さは同じに合わせておいた。

組んだら取り外した時の逆手順で車体にとりつける。

はじめてなのでナックルに下の2本のボルト合わせるのが手こずった。

でもわりと簡単に出来た。

組み込み完了。

さて、車高は上がったかな?

いい感じで上がりました。

フェンダーとタイヤの間に指3本入るか入らないかくらい。

今までが2本はいらないくらいだったので2センチほど車高アップできた。

これくらいが一番乗り心地と走行性能のバランス取れてる気がするのでお気に入り。

リアは今の車高調で目一杯あげてこの低さ。

もっとあげたいのでID70の長いバネ探してるとこです。

フロントは横から見るとサスの黄色いのが見える。

つまり、

けっこう車高高いので街乗りが快適になったという感じです。

車高上がったせいかアーム類の動きがスムーズに感じる。

かなり乗りやすく、かつ高速域からのフルブレーキングでピッチングが穏やかになって左右へのロールも早すぎず遅すぎずでまあまあの印象。

複筒式ダンパーだけどなかなかいいマッチングかなと思った。

とにかくダンパー7/16段くらいに調整するとめちゃしなやかになった。

サーキットでは一番硬くして見る予定。

足回り整備でオススメの工具

ガチンコチンに締め付けられたボルトをガツン!!と回せる超ロングなレンチ。

今回もコイツに助けられました。

 

700N.m対応ハイトルクレンチ。

ラチェットハンドル部分が外れるのでクルクル回しもできて便利。

ドレンボルトはずしでも大活躍中です。
(延長ソケットもあるほうがいいです)