オートウェイで人気のFINALIST 595 EVOのレビューです。
FINALIST 595 EVO
- 名称:FINALIST 595 EVO
- サイズ:165/55R15
- 装着車両:スズキアルトワークス ターボ FF
- 主な走行シーン:街乗り95% ワインディング5%
- 4本交換価格 18,680円 工賃持ち込み 6000円
FINALIST 595 EVOの評価
オートウェイで低価格が魅力のスポーティータイヤです。
ドライ性能 3.0点
タイヤの性能を表す数値でトレッドウェアが260となっています。
非常にグリップ性能の高いナンカンNS-2Rが140,TOYOO R1Rが220、ブリヂストンのポテンザなどが200程度、ナンカンNS2トレッドウェア320という数値です。
トレッドウェア260という数値はなかなかドライグリップが期待できるタイヤという感じです。
実際に走行してみると、サーキットでタイムを出すには不足するグリップですが、比較的高いグリップ力があるため強めのブレーキングでしっかりと荷重をかけやすい。
ワインディングでスポーティーにタイヤへ荷重をかけていくようなシーンでそこそこのグリップも安定感があります。
サーキットをアタックするようなタイヤをスポーツタイヤとするなら、こちらは街乗りからそこそこのスポーツ走行まで楽しめるスポーティータイヤという印象です。
公道で走行している範囲でドライグリップは問題ないレベルです。
ウェット性能 4.0点
トレッドパターンにある深い溝
排水性は見ての通り問題ない。少々深めの水たまりに突っ込むシーンでも安心感があります。
車重の軽い軽自動車での体感ですので、車重があるワゴンやセダンの普通車なら水たまりの不安は非常に少なく感じるでしょう。
ウェットの濡れた路面のグリップもそれなりに良い感じです。
人気のエコタイヤでFF車が雨天時に信号ダッシュで前輪空回りするようなアクセルの踏み方をしても空転しにくいです。
溝が多いため路面接地面積は狭いのに滑りにくい。
ウェットでのグリップ性能はそれなりに良いタイヤと言えます。
高速性能 4.0点
高速性能というのは120kmを超えるような領域で安心感があるかどうか?といった見方をしているのですが、軽自動車でのレビューなのでその範囲とさせていただきます。
高速道路で100kmで走行するシーンで何ら不安もない。直進安定性に疑問もなく、ただただしっかりと路面と擦れあって前に進んでいく印象。
高いグリップ性能のおかげで急なブレーキに対しても安心できる。
前の車が急ブレーキを分だとしても、このタイヤよりグリップ高い確率は低いのでまずこちらのほうが制動距離は短く、しっかりと減速できう安心感があります。
ただし、高速では静粛性に問題あります。
静粛性 2.0点
高速域ではこの斜めに入ったパターンが発する空気摩擦の音
太いリブと柔らかめのグリップがよいタイヤ特有の低音で路面をつかむゴーーーという感じのノイズ。
80kmを越えたあたりからこういったものが派手に聞こえてくる
静粛性の低いアルトワークスで100km超えるとタイヤノイズより車体の風切り音とエンジン音のほうがうるさいからタイヤノイズは相殺される感じですが、静粛性の高いミニバンやセダンだと高速時のタイヤノイズが目立つのは間違いないでしょう。
基本的にロードノイズはうるさい方の部類です。
このファイナリストというブランドはフェデラルが監修してるとのことですが,フェデラルのスポーツモデルは総じて斜めの炎のようなタイヤ溝が特徴で、この手の大きめな斜め溝があるタイヤは総じてロードノイズが大きい。大きめな斜め溝があるとどのタイヤも共通して高速走行では非常にうるさい音が出ます。
ただ、フェデラルのそういったモデルよりも斜め溝の大きさは控えめなのでそれらよりは静粛性は高く、スポーツモデルのわりに静かだな、と感じるタイヤです。
過去にレビューしているサーキット向けのナンカンAS-1が最もうるさく、続いてNS2Rというハイグリップタイヤはロードノイズが大きく静粛性は望めない。
それらとくらべるとFINALIST 595 EVO遥かに静かです。
乗り心地 3.0点
乗り心地は使用する車両と空気圧で感じ方が変わりやすいのですが、軽量なアルトで装着してみると、思いの外乗り心地は良いです。
個人的にスポーティータイヤを愛用していますが、トレッドウェア200台のタイヤは300台よりもタイヤのゴムがやわらかいのか?同じ空気圧ならハイグリップなタイヤのほうが乗り心地は優しく感じることが多い。
165/55R15の扁平なので車体のわりに太いタイヤですが、突き上げ感などは新品時はそこそこありますが、使い慣れてくるとそういったコツコツ感は薄れる。
指定の空気圧が2.4kphの車両に2.5の空気圧で使用してると、硬いと感じますが、時間が立って空気圧が落ちてくると、乗り心地は非常にマイルドです。
タイヤそのものの性能で乗り心地が悪くなるという印象はなく、キツめなロードノイズと結構力強いグリップ力によって運転の操作の仕方次第では車両がゆさぶられて乗り心地の不満を抱く人もいるかもしれない。
そんな印象です。
個人的にはマイルドな乗り心地で好きです。
燃費性能 3.0点
グリップ性能が良いのでエコタイヤと比べると燃費性能はやや落ちる。
とはいえエコタイヤ空気圧2.5とFINALIST 595 EVOの空気圧をあわせて見ても街乗りメインでリッターあたり1kmも差が出ることはありません。
このタイヤはグリップ性能がいいので空気圧を2.0以下に落とすと食いつきが非常に強くなるためエコタイヤの2.0よりは燃費が確実に落ちると思いますが、通常の公道で使用すす指定空気圧で走行する上で燃費が悪くなるといったことはまず無いでしょう。
装着車両では交換前に履いていたADVAN FLEVAという燃費、グリップとも非常にハイレベルなタイヤを装着していましたが、交換後燃費が悪化するということはありません。
街乗りオンリーで夏季 リッター14.7km 冬季 リッター16.8km
全く変化ありません。
使用する空気圧で多少の差は出ると思いますが、燃費に差が出たとしても誤差の範囲と感じます。
ライフ:耐久性 3.0点
まだ装着して1年も経過していないため完全に評価できませんが
過去のタイヤ使用経験から感じるライフ耐久性は一般的なものと同等と想定できます。
TOYO R1Rよりは長持ちする
ナンカン NS-2Rよりは長持ちする
ナンカンNS2よりは早く摩耗する
ADVAN FLEVAと同等のグリップ耐久性
アルトワークス純正のポテンザと同等の耐久性
そんな印象です。
総合評価 3.7点
軽自動車のサイズなら1本4700円
この価格で国産人気スポーティータイヤと同等かそれ以上のグリップ性能。
雨の日の性能も安心感が高い。
安心感と安定性には文句なしのタイヤです。
ただ、静粛性はやや厳しいものを感じる。
見た目は好みが分かれるところですが、ファイアパターンのサイドウォール、それっぽい斜め溝。
かっこいいスポーティータイヤという見た目。
魅力的な価格で安心感のあるグリップを手に入れられる非常に素晴らしいタイヤだと感じます。
静粛性重視の方にはおすすめできない。
でも、雨のグリップに安心感ほしいけど価格を控えめにしたい
それがあるなら少々のノイズは気にならない。、、
そういうニーズなら、かなり良い狙い目タイヤだと感じます。
個人的には遮音性なんて皆無なこのペランペランのアルトワークスには最高にマッチする格安タイヤだと感じてます。前につけてたタイヤ(国産スポーティータイヤ)と比較して価格が3分の1で得した気分です(笑)
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