アジアンスタッドレスを購入しました。
NEXEN WINGUARD ICE 205/55R16 91Q
これを180sxに装着して雪道をドライブしてきました。
初めてのFRでの雪道走行です
FRは雪道に弱いなんてよく聞きますが、
実際のところ、FFと何ら変わりません。
というか
FFは滑ったらアンダーで終わってしまうところがFRだとパワースライドで助かったりと安心できる場面のほうが多かったように感じます。
雪が積もった平地では4WDとも大きな差は感じません。むしろうちの180sxのほうが俊敏に動けてるように感じます。
ただしFRはここが弱い
よくいわれる雪道でFRが弱い
といわれるのは
- 急勾配の坂道を登ること
- 勾配の強い坂道で停車するとスタックしやすい(スタートできない)
この2つのポイントです。
これは確かです。
しかし、FFで2年前、3年前スタックしたポイントへ今回FRでアジアンスタッドレスでチャレンジしてみたところ、結果は同じ。
FFでもFRでも急勾配の上りはキツイです。
レガシーとかデリカとか重量のある4WDはすいーっと登ったり出来るんですけど2輪駆動では急勾配は厳しい。
なのでFRだからキツイんではなくプリウスとかフィットとかFFでも同じような場所が無理なだけでした。
雪道でのスタック対策
上り坂が登れない!なんて時は
タオルなど水を吸う布をタイヤと雪の間に挟むとスタックから立ち直りやすいです。基本的に雪道でタイヤが空転するのは雪とタイヤの間に空転で溶けた雪が水になってさらに滑る!という状態が発生するからです。
なので布が(タオルとかあれば)最強なんですね。
スコップで雪を掘るとか、そういうシーンは都心部ではあまり無いのですが豪雪地帯ではスコップや板切れなんかがあるとさらに脱出パターンは増えます。
ただ個人的に上り坂でのスタックは布が一番効果的だなと感じてます。
手軽ですしね。
なのでスタッドレスタイヤでは不安な急坂上りが目的地までに存在する場合は布チェーン(スノーカバーやオートソックなど)をトランクにポン!といれておくと安心ですよ。
では、
国産スタッドレスタイヤとほとんど差がないネクセンのウィンガードアイスというタイヤのレビューを以下に買いてみます。
タイヤレビュー
- 名称:ネクセン ウィンガードアイス
- サイズ:205/55R16
- 装着車両:180sx ターボ FR
- 主な走行シーン:街乗り70% ワインディング25% 雪道 5%
- 4本交換価格 22,000円 工賃持ち込み4200円
WINGUARD ICEの評価
ドライ性能 2.0点
まずは一般道での走行インプレッションですが、夏タイヤと比較するとスタッドレスゆえの柔らかいトレッド面がしっかりと路面に食いつくせいでふらつきます。スタッドレスはゴムが柔らかい分、路面に食いつきますが細かいトレッドとサイプ(細溝)がよれるため運転手にはそれをふらついてると感じやすいわけです。このタイヤも雪道での性能をあげるためゴムは柔らかくサイプの細かく多いのでドライ路面での運転フィーリングはゆらゆら感じます。
ウェット性能 3.0点
雪道での性能を発揮する柔らかいゴムと細かいサイプがあるぶん、下手なエコタイヤよりは濡れた路面での安心感は高いです。スタッドレスタイヤ全般にいえることなのでウェットに強いコンパウンドのスポーツタイヤよりはグリップ感が無く、固いエコタイヤよりは設置感が残りやすいタイヤという印象です。
雪道が溶け出したシャーベット&ウェットな路面では夏タイヤとは比較にならないほどの安心感があります。ただの濡れた路面でも同様にややスリップする場面もありますがエコタイヤよりは数段安心感のあるドライバーが感触をつかみやすく対応しやすいスリップなのでウェット走行が楽しく感じる人もいるかもしれません。
ウェットはいい感じでした。
高速性能 2.0点
100km程度での巡航は問題なく普通のドライバーでも安心して運転できる印象です。しかしながら柔らかいゴムで細かいトレッドゆえのゆらゆら感は速度を増すごとに姿を現すので140kmを超えると車線変更程度でも反応の遅さを痛感します。これも全てのスタッドレスタイヤに言えることなのでこのタイヤに限ったことではありません。国産のブリザックと比較すると同等といえるレベルです。ブリザックのほうがやや固いゴムという印象です。
静粛性 3.0点
ゴムが軟かいので非常に静かなタイヤです。40km程度までは無音に近い静けさです。70km超えたアタリから周波数の高いタイヤの風切音が聴こえる場合もあるかと思います(車種による)。ゴムが柔らかいので比較的高周波ノイズが抑えられた低音ノイズ主体の特性があるため静かだと感じやすいタイヤです。
乗り心地 3.5点
60km以下の一般道での低速走行では非常に柔らかい乗り心地です。ゴムの柔らかさとトレッドのよれによる乗り心地の柔らかさです。逆に言うとこのゆらゆら接地感のなさを嫌うスポーツタイヤ慣れしてる人には不快に感じることもあります。これもスタッドレスタイヤ全般にいえることです。
このタイヤは国産の標準的なスタッドレスタイヤと同等の乗り心地でネクセンのほうがやや柔らかいという印象です。
燃費性能 3.0点
ゴムが柔らかい=燃費悪化につながります。
なのでスタッドレスタイヤはエコタイヤよりは燃費が悪くなります。
しかし、太いコンフォートタイヤやスポーツタイヤと比較すると細いスタッドレスタイヤのほうが燃費は圧倒的によくなります。
空気圧2.4程度で装着すれば夏タイヤより細いスタッドレスタイヤで燃費が落ちるということはまず無いでしょう。
ウィンガードアイスも国産スタッドレスタイヤ同様で特に燃費悪化するようなクセはありません。
ライフ:耐久性 3.0点
大阪市内のように雪がふらない地域から降雪地域まで100kmほど高速道路や一般道、ワインディングを駆け抜けていくことが多いのですが、このウィンガードアイスはなかなか持ちがいいです。ブリザックやナンカンESSN1が新品で片道走行しただけでブロックが飛び散ってなくなったコースでもウィンガードアイスは激しくブロックが飛び散ること無く残っていました。
通常走行をしてる限りヘリが速いと感じることは少ないように思えます。
ただし、スタッドレスタイヤ全般にいえることですが夏タイヤよりヘリが早いのは間違いないです。ゴムが柔らかくブロックが細かいため仕方ないことです。
そんなスタッドレスタイヤの中でもこのネクセンウィンガードアイスは優秀な部類だと感じます。
総合評価 3.0点
スタッドレスタイヤゆえのゆらゆら感や夏タイヤと比較したドライ路面でのグリップの低さ。これは全てのスタッドレスタイヤに言えることで国産や他社アジアンスタッドレスと比較して何ら劣るところの無いネクセンウィンガードアイス。
評価点は夏タイヤと比較した数値で表記しています。
スタッドレスタイヤとしての追加評価
雪道の走破性
実際の走行雰囲気を車載動画で録画しました。
FRゆえやや忙しいハンドルさばきになってますが、特に不安の無い楽しいドライブが出来ました。
今回は2017年1月16日に降った大阪府北部から京都府北中部での雪道ドライブでの記録です。
積雪量は10センチ~25センチと聞いております。
ネクセンウィンガードアイスはなかなかの性能です
豪雪地帯ではない都心に近い雪が年に数回降る程度。
そんなエリアでの使用に最適だと思います。
自分は北海道や東北の豪雪地帯を走行したことがないのでなんとも言えませんが、滋賀や岐阜の北中部、福井県、石川県の降雪地帯を主に好んで雪道ドライブしています。
降雪量は少ない日で10センチ、多いエリアで1メートルとなるような積雪量のエリアを走ります。
FR車に装着して雪が積もったワインディングを独走するのがスキなので好んで山道を走ります。
そんな中で感じる評価は
- 平地での積雪はいくら降っても大丈夫。
- 坂道も下りはノープロブレム
- 上り坂はある程度の勾配までは登れる。
- 10%近い急勾配になるとFRでは登れない。
そんな印象です。
新雪が積もったばかりの状態でも車高が高い車(最低地上高9センチ以上)だればほとんどの雪道でしっかりとした走破性があると感じます。自分の180sxは車高が低く固いサスペンションを装着してるためノーマル車ほど雪道の走破性はありませんが、そんな車体への装着でも他車よりずいぶんと速く安全に走行できた印象があります。
■オートウェイ公式サイト
買ったタイヤはこれNEXEN WINGUARD ICE 205/55R16 91Q スタッドレス