10年10万km走行のワゴンRのMH23Sに乗り始めて、最初の夏。
8月に入ってから毎日最高気温は30度を超えていますね。
ワゴンRのエアコンの効きが悪い(弱い)
ワゴンRのエアコンが効きが悪いというレビューや症状事例の情報をさがすと
MC21S、MH23S、MH34Sなどで同様の報告が見つかります。
どうやら、もともとエアコンの効きが弱い車種のようです。
それぞれ使用状況も違えば車両状態も違うので一律で原因と対策を絞り込むのは難しいですが、今後も毎年夏は来るのでエアコンなしで乗り切るわけにも行かず、エアコンの調子が悪い、エアコンの風が弱いなどの症例がある場合、チェックしておきたい項目を以下にまとめます。
エアコンが弱い(不調になった)際に振り返りたい項目
エアコンフィルター交換
エアコンフィルターは長年交換せずに放置することで目詰まりを起こしてエアコンの効きに悪影響を及ぼします。自分でもDIYで行いやすい作業です。
エアコンフィルタの交換工賃
エアコンフィルターはイエローハットやオートバックスでも交換作業を行っています。
作業工賃はイエローハットで700円~3,800円となっています。
※車種、使用部品により異なります。
エアコンガス充填
エアコンガスは車両によっては1年に10g程度抜けていくと言われています。ワゴンRの場合、抜けていくようであればエバポレーターの不良が考えれられます。
とりあえずエアコンガスの充填量をディーラーやカー用品店で点検して問題なければ他をうがたい、ガス圧が減少してるようであれば充填をするべきです。
エアコンガスの充填工賃
エアコンガスの充填はDIYで自分で作業する人も多いです。
しかし、はじめての作業ではエアコンガス(フロンガス)の取り扱いに間違いも多く自分での作業はあまりおすすめできるものではありません。
イエローハットのエアコンガス全交換やオートバックスのエアコンガス充填でエアコンが復活するならそちらを選ぶほうが良いでしょう。
エバポレーターの不具合
ワゴンRのMH21S 23S 34S世代のモデルではエバポレーターの不良でリコールの情報が出ています。リコールは新車登録から3年、6年とされているものもありますが、年式によっては新車登録後9年10万kmまで対応できるものもあるようです。
エバポレーターの交換工賃
エバポレーターの交換に際しては部品代(2万円~)交換工賃(2万円~)と合計で4万円~6万円程度かかるようです。リビルト品を使えば最安での作業ができる整備工場もありますが、ディーラーで修理となるとリコール対象でもない限りかなりの出費を見込まなければいけません。
停車時などカチカチ音がする
クルマのエアコンにはマグネットクラッチという装置があり、エアコンのオンオフに際してそのクラッチが繋がりカチカチ音を発生します。
- エアコンガスが抜けて不足している場合
- エアコンガスが過充填されコンプレッサーに負荷がかかりすぎている場合
マグネットクラッチは切り離されてエアコンガスが吹き出せなくなります。
ただの風が出るだけで冷風が出ない場合はこの部分の不具合が考えられます。
コンプレッサのカチカチ音についてはマグネットクラッチの吸着、離脱の音です。エアコンコンプレッサのON-OFF切り替えで発生する音です。
マグネットクラッチ↓
マグネットクラッチの交換工賃
マグネットクラッチが故障すると、エアコンが効いたり効かなかったりという症状が出やすいです。
マグネットクラッチの交換工賃は
部品代 13,000円
交換工賃 7,000円~8,000円
点検 0円 ~2,000円
合計で2万円~23,000円程度となります。
エアコンリレーの交換工賃
マグネットクラッチの不調時にはエアコンリレーも同時に不良となっている場合があります。
部品代 2500円
エアコンのコンプレッサーは通常、エアコンを起動した際にONとなり音を発します。またエバポレーターが冷えすぎて凍結に至る直前にこれまたOFFします。エバポレーター凍結直前でのOFFはエアコンの冷房が稼働して室温が低く安定した後で起こります。
エアコンコンプレッサは冷房及び除湿暖房時にONになりますが、エアコンスイッチが入っている状態でもエアコンサイクル内の圧力が高すぎる場合、安全装置としてコンプレッサをOFFにします。
また、同様にエアコンガス不足等で圧力が低すぎる場合もコンプレッサ焼き付き防止のためにOFFします。
エアコンコンプレッサーの交換工賃
エアコンコンプレッサーのみの交換であれば部品代2万円~7万円
交換工賃で2万円~3万円程度。
その他エアコンガスやオイルの充填も必要となり最低でも4万円~10万円の修理代が発生しそうです。
リビルト品なら5000円程度からあるが、、。
エアコン修理の工賃は高額
軽自動車であるワゴンRでもエアコン修理は高額になります。
私は過去にホンダのCR-Vでエアコンコス用となり、修理作業を検討することになりました。原因はガソリンスタンドでエアコンガス充填した後にエアコンから冷風がでなくなりただただ温風だけが出る状態。
ディーラーで調べてもらうとエアコンガスの過充填によりコンプレッサー故障、さらに、もともとエアコンガス漏れも疑いがあり、エアコン配管すべてをチェックし交換する必要がありました。
つまりエアコンシステム一式交換作業を進められました。
作業工賃は28万円です。
ワゴンRでもエアコンシステム全交換だと10万円を超える修理費用がかかるようです(ネット調べで8万円~13万円相当)
エアコン修理は作業内容が複雑で大変
カーエアコンは車両の大小に関係なく、配管やコンプレッサー、エバポレーターの摘出交換作業に多大な時間を要します。結果作業代金が高額になる修理作業です。
部品代も決して安くない上に、同様の走行をしていると、また同じくエアコンの配管のどこかにトラブルが発生する可能性があると説明を受けました。
エアコントラブルの出る車両はそういう噂が絶えないハズレ車両とも言えます。
私は家族の思い出のあるクルマを再び襲ってくるエアコン故障を恐れて手放すことにしました。
エアコン故障を修理する代金の30万円ほどを次の中古車えらびの代金にして、このエアコンに不安のある車体を高額で買い取ってもらい、結果、オデッセイに乗り換えたという経歴です。
その際の買取はこちらにある買取査定の流れで高額買取となり安心できる新しいクルマへの乗り換えとなりました。
エアコンの配管内に爆弾を持つ車両はできるだけ症状が出る前にこっそり手放すのが正解かなと思っております。次買う人の手に渡る前にどこか販売店が整備して、値段を高くして売る。流通の流れとしてはそんな感じになってるようです。