先日、FFの運転練習しようと思って自家用のゴルフでオートテストに参加してきました。
その際、フロントタイヤ(ナンカンNS-20)を酷使したせいでタイヤ交換するハメに。
こんな下手っぴ走行だったのでせっかくのお気に入りタイヤNS-20がボロボです。
そして、タイヤ交換へ。。
目次
今回選んだタイヤ
フロント アクセレラ651スポーツ 225/45R17
一度履いてみたいと思っていたハイグリップラジアルです。
リア ミネルヴァ EMI ZERO UHP 225/45R17
今回で5回目のリピートとなる一番お気に入りの格安プレミアムタイヤです。
アクセレラ651のレビューは追って追記していきます。
アクセレラ651のレビュー
見た目はムッチリ系のタイヤです。
ナンカンNS-2Rあたりと雰囲気は似ています。
ドライグリップ
まだサーキット走行はしていませんが、ナンカンNS-2Rを上回るような印象もあります。今180SXの装着中の同じサイズTOYO R1R225/45R17と同じトレッドウェア200というかなり柔らかめのタイヤ。
同等のドライグリップを期待できます。
ゼロスタート時にNS-20では急なアクセルオンで「キュルキュル」とスリップ音をたててグリップを失っていたが、このアクセレラ651sportsではSモードでのスタートダッシュでもグリップを失いにくい。一般道の信号ダッシュで恥ずかしいスキール音を出すことは滅多にないと思えます。
ウェット性能
まだ小雨でしか走行してないので後日追記。
※2018年7/5の列島大雨で高速走行並びに長距離走行しました。
小雨でも大雨でもスタートダッシュはしっかり食いつく。
強靭なウェットグリップ力です。
個人的な経験ではトレッドウェアの数値が低いほど、ウェット路面での吸着力が強いです。メーカーの宣伝文句など一切参考にしないです。国産のシリカコンパウンド配合などと宣伝される中途半端なスポーツタイヤなんかよりは確実にグリップするのがこのタイヤです。
雨の日の安全性が気になるならグリップ力に関係するトレッドウェアと排水性に関係するタイヤの縦溝と細かい外溝を重視すれば濡れた路面での走行信頼度は高まります。
ただし、排水性はこの手のスポーツパターンの場合、高速道などでの大きめの水たまりは排水しきれないこともあるので要注意。排水性重視なら下記ミネルバのようなコンフォートやプレミアムタイヤを選びたい。グリップ重視ならトレッドウェアを重視。
静粛性
先に行っておきますと、静粛性重視ならこの手のタイヤは選ばないほうがいいです。
直近で装着したタイヤと比較するとロードノイズの大きさを比較すると
ナンカンAR-1 > ナンカンNS-2R > アクセレラ651 >ミシュランパイロットスポーツ3>ミネルヴァEMIZERO
という感じです。
ハイグリップならではのゴーっという路面を食い続ける低いロードノイズがはっきり出ます。同時に、斜めに入った溝があるタイヤ全般に聞こえるウオンウオン風を切るノイズも大きいです。
指定の空気圧2.7でも路面によっては静かなアクセレラ。スポーツタイヤとしてはそれなりに優秀な静粛性だと感じます。
新品ということでゴムが柔らかいので高周波ノイズは出にくい。しかしながら、トレッドウェアが示すとおりハイグリップなので、サーキットなどで激しく摩耗させた場合はさらにNS-2R同等のロードノイズが出るのではないか?と思えます。
ゴルフのような「静かさも大事にする車」とは性格が合わないタイヤだと感じる人もいるかも知れません。
乗り心地
新品なのでゴムが柔らかいぶんエコタイヤなんかよりもソフトな乗り心地です。しかしグリップが上がりすぎたのでサス、ダンパーとのマッチングの影響で超低速(30km/hくらいまで)でのゴツゴツ感が目立つ。
逆に、サイドウォールがしっかりしてるため高速道路や80km/h以上での走行は非常に心地よい路面もあります。しかしとにかく我が家のノーマルゴルフとはサスペンションのマッチングが良くないため高速走行でふらつき感を感じやすい。
ゴルフのノーマルサスには合わないが空気圧を2.3程度にすることで全体的な乗り心地をごまかすことは可能。
全体的に見ると、街乗りでおすすめできるタイヤとは言えない乗り心地といえます。
購入したモデル
リアタイヤはミネルヴァ
乗り心地、静粛性、ウェット、スポーツ走行を高い次元でバランスしたタイヤ。ミネルヴァ EMI ZERO
今回はフロントにハイグリップ、リアにコンフォート系プレミアムタイヤを選択。
先日のスポーツ走行にてFFのフロントグリップ力の重要性を思い知ったのでフロントだけグリップを上げつつ、車室内の静音性に影響が大きいリアを快適な静音タイヤミネルヴァを選択。
180SXで普段乗りかつ、ドリケツ用途で使い続けて5度目のリピート。ウェットグリップはそんなに強いものはありませんが、排水性はめちゃくちゃいいです。
アジアン格安タイヤではナンカンAS-1に並ぶ個人的に最もコスパの良い高性能タイヤだと思っています。
ミネルヴァでもサーキットでそこそこのタイム出る走りができるのでフロントのハイグリップとのバランスはそれなりにとれているのではないかな?という組み合わせです。
使用後のさらなる感想
タイヤ交換後1週間経過したところで悩んでます。
静粛性とサスペンションのバランスから考えると、結局前後ともミネルヴァにしておけばよかったかなと思っている次第です。。
XDSのキャンセルが必要になる
ゴルフ6GTIには電子制御の駆動輪ディファレンシャル機能が標準でついています。ハイグリップタイヤを履いて高速コーナリングをするなどして外側へ大きな荷重を与えるとこのXDSが唐突に作動します。実測120km~140km程度でフロントがアンダーに流れるくらいの速度でわざとアンダー気味に突っ込んでみるとフロントが流れる前に内輪にブレーキが掛かり進行方向が予想外に切れ込む。その影響でリアがドリフト状態に入りやすくなります。下手にフロントだけハイグリプを履かせると高速域でのスポーツ走行でコーナリング速度の異様な減速と不慮の巻き込みによるオーバーステアを誘発します。アクセレラ651とリアコンフォートタイヤではバランスが悪かったです。
またサーキット走行に持ち込むにもこのXDSが作動するとコーナリング速度が異様に遅くなるためキャンセルしてから持ち込まないとタイムにつながらない。わかりやすく表現するとFFならではの4輪ドリフトが全くできないという感じです。
ゴルフのような電子制御デフ装着者にはおすすめできない
スポーツ走行を行うとゴルフの電子制御のスリップコントロール(電子制御ディファレンシャル)が早い段階で作動します。システムの詳細は理解していませんが、サスが沈み込む段階で挙動の制御が始まります。これはフロントのグリップ力がCPUにプログラムされた数値を遥かに超えるため(ばね定数との関係か?)と思われます。
サーキットレベルのハードなブレーキング時だけに発生することですが、フロントサスペンションの沈み込み開始時直後の早い段階で4輪のディファレンシャル制御が作動します。ドライ路面なら140km程度からフルブレーキングで前荷重をかけるとフロントがしっかり食いつきながら、前のめりになっていく途中でリアが軽くスライドするのが一般的ですが、このリアタイヤの流れを制御する動きが予想以上に早く顔を出しリアの外側タイヤへ想定以上に強いブレーキングが行われる。
これが非常に困りモノで車速を意図しない速度まで落とされる上に想定以上にオーバーステアな方向に向きが変わるため注意が必要。なかなか怖いです。
このタイヤに限らずノーマルのサスでフロントだけこのような強いハイグリップタイヤを装着することはクルマのバランスを大きく崩すので装着するなら4輪とも合わせるべきだなと学びました。4輪とも同じにすれば非常に高い制動力を路面に叩きつけるとともに、雨天時の強烈なグリップなども相まって車体のコントロール性能は向上しそうです。ただし、大きなブロックで構成される本格的スポーツタイヤならではの低いウオンウオン聞こえるロードノイズは相当静音に気を使った車体でも遮ることは出来ません。
前後ともミネルヴァでよかったかも。
ミネルヴァではGTIのトルクを受けきれるほどのグリップ力は無いので最大トルクをかけてのスタートダッシュではキュルキュル音が出る。アクセレラ651スポーツでは最大トルクでもスピンは最小限に収まる。
車の性格とタイヤを組み合わせるのはなかなか難しいと感じる次第です。
予算に余裕があり、タイヤ価格を安く抑えずに済むならゴルフGTIのような走り系の車にはMICHELINパイロットスポーツやContinentalスポーツコンタクト、POTENZA S001あたりが一番素直にマッチするように思う。この3種のタイヤは格別だ。
しかし、4本トータル4万円未満(交換費用送料込み)で探すと前後異なる銘柄で組み合わせるなどちょっとした遊び心も取り入れることで高級タイヤとは違った独自のバランスが出たりするので面白い。
個人的には今、静粛性を非常に大事にしているのでたった2本でもスポーツタイヤを履かせたことには後悔しております。
ゴルフ6タイヤ交換時のエラー
スタッドレスに履き替えたり、タイヤ交換した際に出るエラー。
これの解消法はこれ
グローブボックス内にあるタイヤセットボタンを長押しする。
これでポーン♪と音が出れば「今履いてるタイヤ」でサイズを記憶します。
空気圧の変化など知らせてくれるドイツ車のこういう電子制御はほんとすごいなあと思う。
何年も無故障でスポーツ走行までバリバリにこなして、細かな電子デバイスがちゃんと動くってすごすぎる。。ワーゲン恐るべし。