以下はたまたま購入した4年経過した中古のフェデラルSS595のレビューです。
新品での評価ではないので、ご注意ください。
溝は9割残ってる新品に近い中古タイヤでのレビューです
タイヤレビュー フェデラルSS595
- 名称:フェデラル 595
- サイズ:205/55R16
- 装着車両:TOYOTA86 FR
- 主な走行シーン:街乗り90% ワインディング10% サーキット 1%
- 4本交換価格 28,000円 工賃持ち込み6000円
SS595の特徴
フェデラルのスポーツタイヤではエントリーモデルとなるS595
上位モデルに595RS-R 595RS-RRといったハイグリップタイヤがあります。
SS595は特徴的なV字パターンのトレッドによる独自の排水性やグリップ力を主張するタイヤです。
ドライ性能 2.5点
一般道を走行する上では申し分のないグリップ力です。
しかし、スポーツ走行を考えていると思ったようなグリップはしません。
高いスピードからの強いブレーキングでナンカンNS-2Rでは作動しないABSがこのSS595では頻繁に顔を出し、ガガガガっとABS音を発します。
グリップ力を過去使用のアジアンタイヤなどと比較すると
ナンカンAR-1 >> NS-2R > ATR SPORTS2 > DIREZZA DZ101 > ナンカン AS-1 >フェデラルSS595 > ナンカンNS2
といったイメージです。
当然制動距離も長くなり、
スポーツ走行をするには物足りないグリップです。
中古タイヤなので経年で硬化した表面を走行で削り、柔らかいゴムをむき出してからの評価です。
スポーツタイヤとして評価するなら5点満点中の2点。
格安アジアンタイヤとして評価するなら3点といったイメージ
国産では少し古いですが、ヨコハマSDriveやダンロップDZ101と同じくらいのグリップ感。
スポーツタイヤという方向性の商品だけどサーキットでタイムを出すようなハイグリップラジアルには到底及ばないグリップ力です。
フェデラルのハイグリップラジアルRS-RRあたりをイメージすると全く性質の違うタイヤです。
ウェット性能 1.5点
ウェットコンパウンドの性能は2,トレッドパターンによる排水性能1。
総合してウェットは1.5という評価です。
ドライグリップ同様、雨の濡れた路面ではさらにグリップしません。
また、一般的には雨に強いのは進行方向に対してまっすぐ掘られた溝(トレッド)です。
このフェデラルSS595はV字形状の溝がメインなので、縦に伸びる溝がありません。
そのため排水性は非常に悪く、高速道路など直進時のハイドロプレーニングのリスクが高いトレッドパターンです。
逆に、横方向へのグリップはそれなりに発生しやすい形状の溝なのでドリフトなど車体を横に向けたシーンではいい感じのトラクションを感じ取りやすかったりしそうですが、一般ドライバーがそれを感じることはまず無いでしょう。
サーキットではそれなりに遊べそうですが
公道で走行する限り、
あまり雨の運転はしたくないタイヤと感じます。
※V字パターンのトレッドで最強グリップのTOYO R1Rですら、高速走行時の水たまりでは簡単にスピンしていまします。最強ウェットグリップを持つタイヤですらV字トレッドゆえの直進時の水たまりは危ない。
高速性能 3.0点
直進性、走行上の問題は一切感じません。
ドライ路面に限ってはしっかりした路面の情報も伝わります。
速度も180km出して不安を感じるということはまず無いでしょう。(イメージ)
静粛性0.5点
過去、多くのタイヤを購入し、レビューしてますが、
今まで経験したタイヤで最もロードノイズがうるさいです。
特に、
36km/h~41km/hあたり
低速時のロードノイズがひどいです。
ゴォー、というノイズが
車体のフロアや樹脂パーツと共鳴しあって、
とんでもない音
(ゴギャー、ゴゴゴゴギャーという感じの音)
を出します。
装着している車両がTOYOTA86ということで、樹脂パーツがあちこち異音を出しやすい性格もあり、電子制御のVSCが誤作動してるのか?と思わせんばかりの激しいゴーゴー音が鳴り響きます。
TOYOTA86は意外と静粛性の高い車なのですが、205/55R16サイズでこの音なので、扁平を下げた45扁平などではもっとロードノイズがうるさい可能性があります。
乗り心地 4.0点
思いの外乗り心地が良いです。
乗り心地とタイヤのグリップ力は反比例することが多いです。
先に上げたとおり、
ドライグリップが非常に弱いタイヤなので、
そのぶん、低速時に路面の凹凸など細かい振動を拾いにくい。
結果乗り心地面では良い感じにスムーズな乗り味に感じやすい。
高速走行でも55扁平の205幅ゆえのソフトで角のとれた乗り心地は決して悪いものではなく、ほどほどのグリップと良い感じのグリップ感の無さがバランスされて乗り心地は良いと言える。
ただし走行音は非常にうるさい。
燃費性能3.0点
良くもなく悪くもない。
ハイグリップほど悪くないものの、V字パターンのトレッドによって転がり抵抗が激しいのか、あまり転がる感を感じない。
結果、215/45R17のPIRELLI ファイアドラゴンから履き替えて細くしたにもかかわらず、平均燃費は1kmほど悪化した。
空気圧は車体のメーカー指定2.4kにしての比較ですが、結果はフェデラル595で燃費悪化。
これは個人的にも珍しい結果だと感じる。
ライフ:耐久性 3.0点
一般的な走行、市街地、ワインディング、高速道路などを普通に走行するだけならライフは長い。
ゴムが硬めなので長持ちする。
ドリフトのリア、ドリケツでの使用ではトレッドが剥がれやすいなど、デメリットをレビューするユーザーが多い。
たしかに、V字トレッドのナンカンNS2あたりも、あっというまにタイヤのブロックがちぎれてしまうのでこのSS595も同様にトレッドが剥がれやすいのかもしれません。
同じV字トレッドでもKENDA KR20はドリフトの耐久性は高く評価が高い。
一般道ではライフ長いがドリケツではもちが悪いとの報告が多いため注意が必要。
総合評価 2.7点
とにかくロードノイズが激しい。
一定速度を超えると目立たなくなるが、エンジンや風切音が少ない低速時にロードノイズが目立つ。
グリップはエコタイヤ並みなので長持ちするタイヤ。
雨の日は高速走行において不安が残りますが、深い水たまりを避けながら走行するよう心がけたい。
乗り心地は悪くないのですが、とにかく騒音が目立つので静粛性が高いクルマとの相性は悪いかも。
マフラー交換車やもともと騒音が大きめの車両にはこのタイヤのノイズも目立ちにくい。
見た目はカッコいいトレッドパターンなので見た目重視の騒音大きめ車両にはマッチするかもしれません。
アジアンタイヤが好きな管理人による
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とも思いましたが、ナンカンNS-2Rの5年落ち中古を使った際、最初は表面が硬化しているため滑りやすくグリップが弱かったものの、使い続けると表面が削れグリップ力を取り戻した(中古皮むき)。そのときのNS-2Rでは新品時と大きく変わらないグリップを感じたので、そもそもタイヤの性格は5年経過しても大きく変わらないと思うのですが、、。